定期的に配当をもらえる高配当株は、初心者やNISA層にも人気です。ただ、高配当株の選び方を「配当利回りが高い順に買う」だと思っていると、思わぬ失敗につながることがあります。
配当利回りが高いのには、ちゃんとした理由があることもあれば、危険なサインのこともあるからです。
この記事では、高配当株の選び方を初心者向けにやさしく解説し、配当利回りだけで買うと危ない理由と、失敗しないためのチェックポイントを紹介します。
そもそも配当利回りとは?
配当利回りは、株価に対して1年でどれくらいの配当がもらえるかを表す数字です。
計算式は「1株あたりの年間配当 ÷ 株価 × 100」。たとえば株価2,000円で年間配当が80円なら、配当利回りは4%です。
数字が大きいほど効率よく配当をもらえる、というのが基本イメージ。高配当株の選び方を考えるときの、最初の入り口になる指標です。
高配当株が人気の理由
高配当株が人気なのは、値上がり益を狙わなくても、持っているだけで定期的にお金が入ってくる安心感があるからです。
株価は上がったり下がったりしますが、配当は会社が出し続けてくれれば、相場が下がっている時期でも受け取れます。長期でコツコツ資産を育てたい人や、NISAで非課税のメリットを活かしたい人と相性が良いのが、高配当株です。
配当利回りだけで買うと危ない理由
ここが今回のいちばん大事なところです。高配当株の選び方で初心者がやりがちなのが、配当利回りの高さだけで決めてしまうことです。
配当利回りが高くなる理由は、大きく2つあります。
ひとつは、株価が下がった結果として利回りだけが高く見えているケース。業績悪化などで株価が下落すると、計算上の利回りは自動的に高くなります。「高利回りだ」と思って買ったら、株価がさらに下がって損失、ということも起こり得ます。
もうひとつが、無理をして配当を出しているケースです。利益が伸びていないのに高い配当を続けている会社は、いずれ配当を減らす可能性があります。
いちばん怖いのは減配リスク
高配当株でいちばん注意したいのが、減配リスクです。
減配とは、会社が配当を減らすこと。高配当を理由に買った株が減配を発表すると、配当が減るうえに、失望売りで株価も下がる、というダブルパンチになりがちです。
「高い利回りに惹かれて買ったのに、配当も株価も下がった」というのは、高配当株でよくある失敗パターン。だからこそ、利回りの数字だけでなく、その配当が無理なく続けられそうかを見る必要があります。
配当性向で「無理していないか」を見る
配当が続けられそうかを判断する目安が、配当性向です。
配当性向は、稼いだ利益のうちどれくらいを配当に回しているかを示します。これが高すぎる(たとえば利益のほとんどを配当に回している)会社は、業績が少し悪化しただけで減配に追い込まれやすくなります。
無理のない配当性向で、利益もある程度安定している会社は、高配当を続けられる可能性が高め。高配当株の選び方では、利回りとあわせて配当性向もチェックしたいところです。
業績と財務もセットで見る
最後に、業績と財務の安定性も確認します。
売上や利益が右肩下がりの会社は、いずれ配当の原資が細っていきます。財務が弱い会社も、苦しくなると配当より会社存続を優先するため、減配リスクが高まります。
つまり、安心して持てる高配当株の選び方とは、「配当利回り+配当性向+業績+財務」を合わせて見ること。利回りはあくまでスタート地点です。
業績・財務を含めた銘柄全体の見方は「株の銘柄分析を初心者向けに|最低限見るべき5つのポイント」でまとめています。
NISAで高配当株を持ちたい方は「NISAで日本株を買う前に見るべきポイント」もあわせてどうぞ。
配当・業績・リスクをまとめて確認するには
とはいえ、配当利回り・配当性向・業績・財務を、銘柄ごとに毎回調べるのは初心者には大変です。
そんなときは、株の銘柄分析をAIがサポートしてくれるアプリを使うと、配当だけでなく業績・割安性・リスクまでまとめて整理してくれるので、「この高配当株は無理していないか」を判断しやすくなります。
配当利回りだけでなく業績やリスクも一緒に見たい方は、日本株診断アプリ「カブミルAI」の紹介記事もチェックしてみてください。
まとめ
高配当株の選び方のポイントを整理すると、次のとおりです。
- 配当利回りは「株価に対する年間配当の割合」
- 利回りが高いだけで買うのは危険
- 株価下落で利回りが高く見えているだけのこともある
- いちばん怖いのは減配リスク
- 配当性向で「無理していないか」を見る
- 業績・財務もあわせて確認する
高配当株は、選び方さえ間違えなければ、長期でじっくり付き合える心強い味方です。利回りの数字だけに飛びつかず、その配当が続けられそうかまで確認する習慣をつけていきましょう。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあり、配当は減配・無配となる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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