この記事の結論 NISAでも損をすることはあり、しかもNISAの損失は損益通算や繰越控除ができません。つまり、課税口座のような税制上の救済がない分、買う前の銘柄選びがより重要です。NISAで損したときは、下落理由(一時的か、業績悪化か、買った理由が崩れたか)を確認して判断しましょう。
「NISAは非課税だからお得」とよく聞きますが、NISAでも損をすることはあります。そして、NISAで損したときには、課税口座とは違う注意点があります。
この記事では、NISAで損したときの注意点を初心者向けに、損益通算できない仕組みとあわせて解説します。
NISAでも損をすることはある
NISAの「非課税」は、あくまで利益が出たときに税金がかからない、という意味です。元本が保証されているわけではありません。
NISAで買った株や投資信託も、値下がりすれば損をします。「NISAだから安心」ではなく、「NISAでも損はする」が正しい理解です。だからこそ、何を買うかが大切になります。
NISAの損失は損益通算できない
ここがNISA最大の注意点です。NISAの損失は、損益通算ができません。
課税口座であれば、ある銘柄で出た損失を、別の銘柄の利益と相殺(損益通算)して、税金を減らすことができます。さらに、その年に相殺しきれなかった損失は、翌年以降に繰り越して使う(繰越控除)こともできます。
ところが、NISAの損失はこのどちらもできません。NISAは「利益が出れば非課税」という大きなメリットがある一方で、「損失が出ても税制上の救済はない」という性質があります。利益のときは有利、損失のときは不利、と覚えておきましょう。
なお、NISA(新NISA)では、売却した分の非課税枠を翌年以降に再利用できる仕組みがあります。ただし制度の細かいルールは変わることがあるため、最新の内容は公式情報で確認してください。
NISAの基本は「NISAで個別株を買うメリット・デメリット」へ。
NISAで損したときに考えること
実際にNISAで含み損が出たとき、慌てて売る前に、次の点を確認しましょう。
一時的な下落か
相場全体が下げているだけの一時的な下落なのか、その銘柄だけが下げているのかを確認します。市場全体の調整なら、過度に慌てる必要はないこともあります。
業績悪化か
下落の背景に、業績悪化や下方修正があるのかを確認します。中身が悪化しているなら、回復には時間がかかる、あるいは戻らない可能性もあります。
買った理由が崩れていないか
その株を買ったときの理由(業績の成長、安定した配当など)が、今も生きているかを確認します。理由が崩れていなければ、一時的な下落で慌てて売る必要はないかもしれません。
損切りするべきか
買った理由が崩れ、回復が見込みにくいと判断したなら、損切り(損を確定して売ること)も選択肢です。ただしNISAは損益通算できないため、課税口座のような「損で税金を取り戻す」効果はない点に注意します。
NISAで損しやすい買い方
NISAで損をしやすい人には、買い方に共通点があります。
急騰株に飛びつく
短期間で急騰した株は高値づかみになりやすく、その後の下落で損をしやすいです。
高配当だけで買う
配当利回りの高さだけで選ぶと、株価下落や減配のリスクの高い銘柄をつかみやすくなります。
高配当株の失敗例は「高配当株で失敗する人の共通点」へ。
SNSで話題の株を買う
SNSで話題になった時点で、すでに上がりきっていることが多く、勢いで買うと損をしやすいです。
話題株の注意点は「SNSで話題の株を買う前に確認すべきこと」へ。
分散しない
1銘柄に集中させると、その会社が下がったときのダメージが大きくなります。
NISAで失敗を減らすには
NISAは損益通算ができないぶん、買う前の確認がそのまま結果に効いてきます。失敗を減らすには、次が大切です。
- 下落理由を確認できる銘柄を選ぶ(中身を理解して買う)
- 業績・財務・割安性を事前に確認する
- 長期で持てる理由がある銘柄を選ぶ
- 1銘柄に偏らず分散する
銘柄の見方は「株の銘柄分析のやり方|初心者が買う前に見るべきポイント」へ。
事前の分析は地味ですが、NISAで失敗を減らすいちばん確実な方法です。
よくある質問(FAQ)
Q. NISAで損したら税金は戻ってきますか? A. 戻りません。NISAの損失は損益通算も繰越控除もできないため、課税口座のような税制上の救済はありません。
Q. NISAの損失を課税口座の利益と相殺できますか? A. できません。NISAと課税口座の損益は通算できない仕組みです。
Q. NISAで含み損が出たらすぐ売るべきですか? A. すぐに売る必要はありません。下落理由(一時的か、業績悪化か、買った理由が崩れたか)を確認して判断しましょう。
まとめ
NISAで損したときの注意点を整理すると、次のとおりです。
- NISAは利益が非課税だが、損失の税制メリットはない
- NISAの損失は損益通算も繰越控除もできない
- だからこそ、買う前の銘柄選びが重要
- 損したときは下落理由(一時的・業績悪化・買った理由が崩れたか)を確認
- 急騰株・高配当だけ・SNS話題株・無分散は損しやすい
- 事前分析が失敗を減らす近道
NISAで買う前に、長期で持てる銘柄かを確認しましょう。業績・財務・割安性をまとめて確認したいときは、AIで整理してもらうのも一つの方法です。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。NISA制度や税制の詳細は変更される場合があるため、最新の内容は金融庁や各証券会社の公式情報、税務署等でご確認ください。株式投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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