【完全初心者向け】JPYC・USDC・USDTの違いを完全解説|思想・制度・発行企業と数字で正しく理解する
この記事の目的
この記事は、JPYC・USDC・USDTについて
「どれが儲かるか」「どれが優れているか」ではなく、
- 何のために作られたのか
- 誰が発行しているのか
- 実際にどう使われているのか
- 企業規模や市場規模はどの程度か
を、初心者にも分かる言葉で、事実ベースで整理することを目的としています。
まず結論:3つは「同じステーブルコイン」でも役割が違う
JPYC・USDC・USDTはいずれも
価格の安定を目的としたステーブルコインですが、
設計思想・制度・主戦場が根本的に異なります。
| 通貨 | 主な役割 |
|---|---|
| JPYC | 日本円建ての資金決済インフラ |
| USDC | 米ドル建ての決済・送金・DeFi向けインフラ |
| USDT | 米ドル建ての取引所流動性・トレード基軸 |
JPYCとは(おさらい)
JPYC は、
日本円と1:1で価値連動することを前提に設計された電子決済手段です。
JPYCの考え方(重要)
- 投資商品ではない
- 値上がり益を狙うものではない
- 決済・送金のためのインフラ提供が目的
JPYCの将来性は、
JPYC自体が値上がりするかどうかではなく、
JPYCを活用する事業者・サービスがどこまで広がるか
にかかっています。
USDCとは?(特徴と使われ方)
USDCは、米ドルと1:1で連動することを目的としたステーブルコインで、
主に以下の分野で使われています。
- 国際送金・決済
- DeFi(分散型金融)
- Web3サービスの基軸通貨
USDCは
**「デジタルドルのインフラ」**としての性格が強い通貨です。
USDTとは?(特徴と使われ方)
USDTは、世界最大規模の流通量を持つステーブルコインです。
- 暗号資産取引所での売買ペアが非常に多い
- トレード時の待機資金として使われる
- 実務上は「市場の共通通貨」に近い存在
USDTは
**決済よりも「取引のしやすさ」「流動性」**が重視される場面で使われます。
発行企業を「数字」で比較する(※2026年1月時点)
JPYCの発行企業
- 企業名:JPYC株式会社
- 国:日本
- 上場:非上場
- 事業内容:日本円建ステーブルコイン(電子決済手段)の発行・制度整備
- 規模感:国内スタートアップ〜成長企業段階
JPYC社は、
制度の正確さ・法的整理を最優先し、
日本円の資金決済インフラ構築を目的としています。
USDCの発行企業:Circle Internet Group
- 企業名:Circle Internet Group
- 国:アメリカ合衆国
- 上場先:ニューヨーク証券取引所(NYSE)
- ティッカー:CRCL
企業規模(※2026年1月時点)
- 時価総額:約 190億ドル
(日本円換算:約 2.6兆円、1ドル=約135円換算) - 売上規模:年次で 数十億ドル規模(数千億円規模) と推定
- 特徴:上場企業として財務・事業情報を開示
Circleは、
規制対応・透明性・伝統金融との接続を重視する
フィンテック企業です。
USDCは
**「信頼性を重視したデジタルドル」**という立ち位置で運営されています。
USDTの発行企業:Tether Limited
- 企業名:Tether Limited
- 国/拠点:国際的に複数拠点(単一国籍ではない)
- 上場:非上場
規模(※2026年1月時点)
- USDTの時価総額(トークンベース):
約 29兆円前後(約2,100億ドル相当) - 位置づけ:ステーブルコイン市場で世界最大規模
- 収益構造:裏付け資産(主に米国債等)の運用益が中心とされる
Tether社は、
企業としての上場評価よりも、
USDTという通貨自体の市場規模と流動性が圧倒的に大きいのが特徴です。
発行企業の違いが意味するもの
| 項目 | JPYC | USDC | USDT |
|---|---|---|---|
| 発行体 | JPYC株式会社 | Circle(上場) | Tether(非上場) |
| 主戦場 | 日本国内 | グローバル決済 | 取引所 |
| 規模指標 | 非公開 | 時価総額 約2.6兆円 | トークン規模 約29兆円 |
| 重視点 | 規制・透明性 | 透明性・規制 | 流動性・規模 |
よくある誤解:どれが一番「儲かる」?
これは明確な誤解です。
- JPYC・USDC・USDTは
値上がり益を狙うための通貨ではありません - 日本円や米ドルと同じく
「使うため」「移動させるため」の通貨です
日本円を持っているだけで儲からないのと同じです。
初心者はどう選べばいい?(ざっくり)
- 日本円ベースで安全に理解したい
👉 JPYC - 米ドルで送金・DeFiも視野に入れたい
👉 USDC - 取引所での売買が中心
👉 USDT
優劣ではなく、用途の違いで選ぶのが正解です。
まとめ
- JPYCは日本円の資金決済インフラ
- USDCは米ドルの決済・金融インフラ
- USDTは取引所の流動性インフラ
- 発行企業の性格が、そのまま使われ方に反映されている
- 「儲かるか」ではなく「何に使うか」で選ぶ


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